2009年 11月 28日
たくさんの失われた窓のために。
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作者:内海昭子
タイトル:たくさんの失われた窓のために
これは誰の窓?
あのときのあの子の家の窓。
昔、自分が住んでいた部屋の窓。
記憶の中のたくさんの人につながる窓。
窓の内側から、外側から、いろんな思いが通過していく。
いえいえ、これは風景を楽しむための窓なんですよ。
正面にきて、この窓から妻有の景色を見てくださいな。
田んぼはどっしりと金色に染まって豊穣の季節を迎え、
風がそよそよとカーテンを揺らします。
里山の秋は気持ちいいですねえ。
妻有はよいとこでしょう。
タイトルの「たくさんの失われた窓のために」という言葉を目にしたとき、
ボクは世界のどこかで今も続いているだろう戦争のことを考えた。
そのあとにここにいないいろんな誰かのことを考え、
もう1回窓をのぞいたら、おだやかな景色が見えて、
ああ、そういえばここは妻有だったなあと思った。
空が綺麗だった。
by siromame555
| 2009-11-28 00:00
| 越後妻有アートめぐり。