2008年 12月 03日
横浜トリエンナーレ2008 05
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横浜トリエンナーレの作品の一部は、
会場から少し離れた三渓園という庭園でも展示されていました。
中谷芙二子の「雨月物語ー懸崖の滝」では、滝のように霧が噴出してあたりを真っ白に包む。
これは装置を見るのではなく、それ(霧)によってもたらされた空間を味わうものなのでしょう。
ちょろちょろ流れる川の水がきれい。
同じ霧につつまれた人達は、なにかでつながっているように見える。
また、人と人の間に空気の流れを感じる。
なにもかもがゆっくりとたゆたうような時間。
(実際、足元がべたべたですべりやすいので、みんなゆっくり慎重に動いていました。)
内藤礼の「母型」はとてもシンプルな作品なので、
心を受動的にしてこそ楽しめる展示だと思いました。
この写真の上から下がる細い糸が作品です。
下に置かれた電熱器で空気に変化を与えています。
ある人からみたらただの糸でしかないし、
違う人がみたらとても心をひきつける作品かもしれません。
ふわふわと揺れる糸は、ほんとうに細く頼りないけど確かにそこにあるのです。
なんとなく胸の奥がつんとする感じ。これ何でしょう。
横浜トリエンナーレ2008は、11月30日をもちまして終了しました。
たくさん楽しませていただきました。
作家の方に、ボランティアのみなさんに、その他いろいろにありがとう。
by siromame555
| 2008-12-03 00:00
| アートめぐり。