2009年 10月 11日
妻有よいとこ。
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と言うわけで、かなり長かった妻有のお話はこれで一時休止。
トリエンナーレは秋の部もあるし、
また3年後に開催されるので、
ボクと妻有の縁はこれからもずっと続くんじゃないかと思う。
アートを探して車で右往左往するのは、
スケールの大きなオリエンテーリングみたいでとても楽しかった。
作品の多くが、それが設置されている集落のことを意識して作られたものなので、
鑑賞しながらその土地の人々に思いをはせた。
作品の数だけ、その集落の数だけ、いっぱいいっぱい考えた。
まー、それが何になるわけでもない。
でも考えた分だけ、ボクは妻有が好きになった。
いい旅でした。
ボクがその昔、芸術の道に進みたいと言い出したとき、
うちの親父と大喧嘩したの。
「芸術なんて何の役にたつんだ!」
親父の問いにうまく答えられなかった。
どんな風に説明しても、芸術は不要な人には意味のないものだろうから、
ボクは一生懸命説明して、こてんぱんに壊されるのが怖かったんだと思う。
今でも何の役に立つのかうまく説明できない。
この世に無いよりは、在ったほうがいいもの。
自分を写す鏡のようなもの。
心を違う場所に飛ばしてくれるもの。
芸術には、1+1=2のような明快な答えはない。
自分がよいと感じればそれが正解ってことだと、ボクは思っている。
それはとてもやさしいこと。
全ての人にアートへの道はつながっている。
さあ、行こう。
by siromame555
| 2009-10-11 00:00
| 越後妻有アートめぐり。